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中古車の【未使用車・新古車】ってどんな車?全く乗られてないの?

 

中古車を買おうと思って色々吟味していると、「未使用車(新古車)」という車が出てきます。

「新古車(しんこしゃ)」って言葉の意味がよくわかりませんよね?新しいのか古いのかどっちやねんって感じですが・・・

これは読んで字のごとく「新車だけど中古車」ってやつです。

この「新古車」という言葉は、自動車公正取引協議会で「ユーザーに新車と勘違いをさせる言葉」と言う理由で不当表示とされ、現在では「未使用車(みしようしゃ)」と呼ぶようになりました。

 

「未使用車(新古車)」の素晴らしいところは「未使用」、つまり誰も乗っていないので新車と変わらないのに、新車よりも価格が安いという点です。

でも・・

そんな素晴らしい車がなぜ存在するのか?

「誰かが買って、乗らずにそのまま売ったって事?」

「何か不具合が隠されている車なんじゃないか?」

こんな風に疑問に思ったり、心配になっている方も居るかもしれません。

 

そこで今回は、「未使用車(新古車)」が出現する理由について解説しました!

 

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「未使用車(新古車)」が存在する理由

「未使用車(新古車)」は誰かが買って、乗らずに速攻で売り飛ばした車です!!

買ったはいいけど、よく見たら気にいらなかったんでしょうか?(^_^;)

もったいない事しますよね!?

だって・・・車はたとえ乗らずに売ったとしても、扱いは「中古車」になってしまうので絶対に新車価格より下がりますので、売った人は普通に大赤字になっているからです。

にもかかわらず、「未使用車(新古車)」は中古車市場に大量に出回っています。

となると・・・何か特別な理由がありそうですね。

「未使用車(新古車)」は誰が生み出している?

「未使用車(新古車)」を生み出しているのは「個人」ではありません!

そんなもったいない事を出来る個人なんて絶対に居ないと思います。(中にはあるかもしれません)

では誰かと言うと、

新車ディーラーです!トヨタ自動車だと、トヨタ、トヨペット、ネッツ、カローラなど)

実は新車ディーラーが市場に沢山提供しているんです!

何故そんな事をするのか?

実はディーラーの「販売ノルマ達成」が大きく関係していて、

簡単に言ってしまうと、販売台数を稼ぐ為にディーラー自らが新車を買って、それを中古車市場に流しているからです。

ディーラーというのは自動車メーカーから販売委託を受けている別の会社です。

そして販売台数に応じて自動車メーカーから「ボーナス」を受け取る事が出来るんです!

ディーラーの「ボーナス」の内訳

ディーラーは車を売った台数分の成果報酬を受け取りますが、この金額は販売台数で大幅に変わってきます。

わかりやすく例えると、「50台以上で500万円」「60台以上で750万円」「70台以上で900万円」「80台以上で1200万円」

こんな感じです。

台数が増えれば増えるほどボーナスのアップ率も上がっていくという仕組みです。(わかりやすくする為に例えの数字です)

未使用車が生まれるまでの流れ

では、未使用車が生まれるまでの一連の流れを紹介していきます。

例えば、

締め日を目前にして販売台数が75台(ボーナス900万円)だったとします。

純粋な営業だけでは次のボーナスステージの80台(ボーナス1200万円)にはもう絶対に届かない状況です。

75台だとボーナスは900万円で、80台に乗せると1200万円なので、その差は300万円もの差です!

あと5台売れればボーナスが300万円も増えるのに・・・

もう打つ手がない・・・

そこで奥の手の登場です!

最終奥義!自作自演で新車登録!

こんな状況になったら皆さんならどうしますか?ボーナスのアップは諦めますか?

しかし、ディーラーは諦めないんです!!

ディーラーはこんな状況で、「よしっ!自社で5台を買ってしまおう!」って考えて、5台を発注して自社名義で新車登録をするんです。

新車登録イコール車が1台売れたことになりますので、75台に5台をプラスして晴れて80台のステージに乗せて300万円アップのボーナス1200万円をゲットすることが出来るというわけです。

ボーナスもゲットできるし、販売台数を伸ばした事で自動車メーカーからの評価も上がるしで、いい事尽くしです。

 

しかし・・・

仕入れ代を取り戻さなければ意味が無い

ボーナスをゲットできたと喜んでばかりもいられません!!

よく考えてみると、5台分の車の仕入れ代が必要になってきますので、

これを何とかしなければ、ただ赤字になるだけでなんの意味も無くなってしまいますよね?

 

なんとかして5台分の仕入れ代を用意しなければならないんです。

そこで仕入れ代を作るために、中古車が取引されている業者オートオークションにこの5台を出品して売りさばこうとするのです。

「未使用車(新古車)」は確実に売る事が出来る「美味しい車」なので、少々高くても無理してでも買いたいと思う業者は多いです。

ですので業者オークションに出品すれば確実に売りさばく事が出来るんです。

そして中古車販売店などが業者オークションでそれを競り落として、我々消費者に「未使用車(新古車)」として売られているのです。

 

ディーラーはもともと激安の卸値でメーカーから買った車なので、新車の定価よりもかなり低い金額で競り落とされる事になりますが、それでもほぼトントンか少し利益が出るくらいで売りさばくことが出来ます!

未使用車は全ての人を幸せにする

●「自走車メーカー」→販売台数が稼げた。

●「ディーラー」→ノルマ達成で評価アップ+ボーナスゲット

●「中古車販売店」→確実に売れる車を仕入れる事が出来る

●「消費者」→新車同様の車を安く仕入れることが出来る

4者すべてが満足出来るので、「未使用車(新古車)」は本当に素晴らしい車です。

「未使用車(新古車)」のメリット

まずは、

●新車同様の車をかなり安く手に入れる事が出来る

これが何にも勝る最大のメリットです。

 

価格が安いところばかりに目が行きがちですが、実は他にもメリットがあります。

●新車同様のメーカー保証があるということです。

メーカー保証は、特定の機能などに新車購入から数年間または走行距離に基づいて保証が付いています。

未使用車の場合、メーカー保証は近くのディーラーに行って手続きをすれば保証を受ける事が出来ます。

手続きは少々メンドクサイですが、保証期間が残っているなら絶対に手続きはしておくべきですね。

まとめ

未使用車が市場に出回っている理由は、ディーラーが販売目標の達成とボーナスゲットの為に自作自演を行った結果です。

そして未使用車は「みんなを幸せにする車」です。

冒頭でも話したように、未使用車はけっして「不具合が隠された車」などではありませんので、安心して購入して大丈夫です。

 

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